健康で心穏やかなとき、人はもっと自由に、深く仕事と向き合えます。ノディトは、そんな日々のために、机の上に小さな喜びを届けるブランドです。咲きかけのチューリップのような、彩りと香りの一輪が、あなたの一日をやさしく照らします。

「Tulip Ever After」は、咲きかけのチューリップをモチーフにしたアートフラワーシリーズ。“これから咲く”という状態は、未来への希望のかたちです。

2024年1月のパリ展示「Maison & Objet」では、「日常の中の微かな暴力」と「それを乗り越える力」をテーマに掲げました。暴力とは、刃ではなく、無関心や沈黙。私たちはその小さな痛みに気づくためのシンボルとして、一輪の花を差し出します。

デザインと香り

ふくらんだつぼみのフォルムは、静かな強さを秘めています。香りは控えめでやさしく、けれど記憶に残るように設計されています。「まだ咲いていない」自分を励ますような、そっと寄り添う香りです。

Tulip Ever Afterは、あなたのデスクの片隅に咲く、永遠のチューリップです。

それは、未来から届いた記憶の花。

2084年の地球は、植物も香りも消えた無機質な世界。

「Tulip Ever After: Memories of Scent」は、そんな未来で発見された“過去の春”を封じ込めたアーカイブオブジェクトです。人工のチューリップに宿るのは、かつて存在した自然のかたちと香り。ありえない未来に、ありえた過去の記憶がそっと残されています。パッケージ裏のQRコードからは、短編動画「Memories of Tulip Scent」が視聴可能です。

シルバーのパッケージは、まるで未来の保存容器のようです。

自然を知らない未来人が"春”を語る映像は、今を生きる私たちに問いかけます。

「あなたは最も美しい時代に生きているのでは？」

未来を思いながら、今この瞬間のかけがえのなさに気づかせてくれる、一輪のチューリップです。

インスピレーションは、ルネ・マグリットの有名な絵
《イメージの裏切り》。

これはチューリップではない。なのに、心が惹かれる。見た目は咲きかけのチューリップ。けれどそれは造花であり、本物ではない香り。「マグリット・エディション」は、“目に見えるもの”と“信じていること”のあいだにある違和感をテーマにした、視覚と嗅覚のアートインスタレーションです。視覚・香り・記憶を組み合わせることで、「現実とは何か？」をあなたに問いかけます。

2023年パリとNYでの展示ブースにはこう書かれています：

“Ceci n’est pas une tulipe.”（これはチューリップではない）

それでも、あなたの記憶が「これはチューリップだ」と認識したなら、この花はあなたの意識の中で“現実”になるのです。日常に潜む哲学と、美しさへの問い。マグリット・エディションは、五感と思考に静かに揺さぶりをかける、知的な一輪です。